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福祉・医療法人

【福祉マネジメント基礎講座】11/13(木)実施のご報告

「部下指導に自信が持てない」「チームがうまくまとまらない」——

福祉現場のリーダーや主任職から、そんな声が数多く聞かれます。
業務の複雑化や人材の多様化が進むなか、経験や勘だけでは対応が難しい時代になりました。

そこで、現場でマネジメントに悩む方々を支援すべく、
2025年11月13日(木)に『福祉マネジメント基礎講座』を開催いたしました。

本講座はマネジメントに関心を持つ多くの方々にご参加いただき、実践的で学びの多い機会
としてご好評をいただきました。

1.実施背景

現場のリーダーや主任層から、「部下への指導に自信がない」「人間関係の調整が難しい」
「チームをまとめきれない」といったマネジメントに関する悩みの声が多く寄せられていました。

特に、業務負担の増加や人材の多様化により、従来の経験則だけでは対応しきれない場面が
増えており、マネジメント力の向上が急務となっていました。そこで、福祉現場に特化した
マネジメント研修を企画・実施し、現場リーダーが自信を持って役割を果たせるよう支援の
一助として今回「福祉マネジメント基礎講座」を開催させていただきました。

2.参加理由

ご参加いただいた方々の参加理由としては、以下の4つの観点が多く見られました。
それぞれの立場や課題に応じた声が多く寄せられ、皆さま自身の課題解決の糸口を見つける
べく、本研修にご参加いただきました。

① 現場リーダーとして必要なマネジメント力を習得するため
これまで体系的に学ぶ機会が少なく、管理者として必要な知識や視点を整理したいと
考えたため参加。

② 若手育成とチームづくりに必要な指導力を向上するため
抱え込みや厳しさなど育成面の課題を見直し、より良い関わり方を学びたいと感じた
ため参加。

③ 次期管理職として求められる視座・視野を広げるため
現場中心から組織全体を捉える視点が必要となり、次期管理職として備えたいと考えた
ため参加。

④ 組織改革に対応し、共通のマネジメント基準を身につけるため
自己流から脱却し、法人全体で共有できる管理の在り方を学びたいと考えたため参加。

3.参加者の気づき・学びの感想

今回の講座では、講座やケース討議、行動特性診断を通じて、参加者から以下の5点に
わたる気づきが共有されました。
どの気づきも、具体的な場面を題材に仲間と意見交換する中で見えてきたものであり、
今後の組織づくりやマネジメントの在り方を見直す上での重要な視点となっています。

① 心理的安全性を高めるマネジメントの重要性への気づき
ケース討議を通じて、「抱え込みが続くと職員の挑戦意欲が失われる」
「安心して相談できる環境が必要だ」と実感されていました。失敗を許容する土壌がある
ことで、現場の雰囲気が変わり、チームの力を引き出しやすくなるという理解が広がって
いました。

② 相手の特性やタイプを踏まえた関わり方の必要性の気づき
行動特性診断での気づきにより「相手の価値観によって伝わり方が変わる」
「強みに合わせた関わり方が大切」との声が多く聞かれました。若手や外国人スタッフなど
多様なメンバーが働く現場だからこそ、相手に合わせたコミュニケーションが必要だという
認識が深まっていました。

③ 自己理解を深めることで、自分の行動のクセや強みを理解できた
行動特性診断の結果を踏まえながら、自分の強みや弱みを客観的に振り返ることで
「無意識の行動の理由がわかった」「自分の扱い方を学べた」という学びが共有されて
いました。リーダーとしての成長には、まず自分自身を知ることが欠かせないという声が
多く聞かれました。

④ 他者からのフィードバックを受けることで視野が大きく広がった
他施設との意見交換では「同じような悩みがあると知って安心した」
「違う視点からの助言が励みになった」という感想が多く挙がりました。自分では気づけない
課題が見え、複数の立場で物事を捉えられるようになるなど、視野を広げるきっかけと
なっていました。

⑤ 個人の学びを生かすためには、組織としての基盤づくりが必要だと感じた
学びを現場に持ち帰る中で、「個人の努力だけでは限界がある」
「法人としての仕組みや風土づくりが重要」という認識が広がっていました。
役割の明確化や共通言語の整備など、組織全体で取り組む必要性についての理解が深まって
いました。

4.セミナーの内容


講座中は、参加者同士が意見交換や演習を行う時間を随時取り入れ、対話を重視した進行と
しました。


5.受講者の声(アンケートより一部抜粋・加工)

・ 自分の特性を客観的に把握できたことが、日々の行動を見直す大きなきっかけになりました。
 業務の中で無意識に取っていた言動の理由が理解でき、自己理解の重要性を改めて実感
 しました。
・ 他施設の参加者と話す中で、自分の職場だけが特別ではないと知ることができました。
 似た課題を抱える仲間の声を聞くことで安心感が生まれ、悩みに向き合う気持ちが前向きに
 なったと感じています。
・ 行動特性診断の結果が自分の性格と重なる部分が多く、強みと弱みを整理する良い機会に
 なりました。診断を通して行動のクセが言語化され、今後のマネジメントにも活かせる具体的な
 視点が得られたと感じました。
・ グループワークでのフィードバックが、新しい気づきを得るきっかけになりました。自分では
 気づけなかった部分を他者から指摘してもらうことで視野が広がり、チームで働くことの価値を
 改めて実感しました。
・ リーダーシップへの捉え方が変わり、自分にもできる形があると感じられたことが大きな収穫
 でした。強く引っ張るだけでなく、相手に良い影響を与える関わりもリーダーシップだと知り、
 実践への自信が持てました。


ご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

※なお、本講座は単発の学びで終わらせず、受講後1か月を目安に「個別コーチング面談」
 実施を予定しています。
 受講者が現場での実践を振り返り、学びの定着や次のアクションにつなげることを目的とした
 フォローアップ支援です。

このように、<<学びっぱなしにしない支援設計>>も本講座の特長のひとつとなっています。

今回の内容に関心をお持ちの方や、同様のテーマに課題意識をお持ちの方に向け、2026年7月・11月
にも同様の機会を設ける予定です。ぜひご参加をご検討いただければと存じます。
※ご希望に応じて、各法人・施設単位での実施も承っております。お気軽にご相談ください。

次回開催のご案内はこちらからご覧いただけます。

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