株式会社ビーコンラーニングサービス

トピック医療・社会福祉法人

【トピック】業務改善コンサルテーション

~現場の“ムリ・ムダ・ムラ”を見える化し、もっと働きやすい職場へ~

介護現場では、限られた人員・時間の中で多くの業務をこなす必要があるため、「忙しいのに成果が見えづらい」「非効率な業務が多い」といった声が少なくありません。現場の頑張りだけに依存するのではなく、業務の流れや役割分担、ツールの使い方などを見直すことで、負担を減らしながらサービスの質を高めることが可能です。

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【事例紹介】
業務の目的を明確化し、職員間で共有することで業務を見直し、
月間の総業務時間を約20%削減


1,実施規模:介護事業者A(定員120名の特別養護老人ホーム施設)での取組
2,実施期間:1年間
3,実施内容
(1)ケアの「本来の目的(ミッション)」を確認・見直す
日々の仕事に追われる中で、「何のためにこの仕事をしているのか?」という“原点”を見直します。
例えば:
・利用者さんが安心して笑顔で過ごせること
・自立を支えること
・ご家族との信頼関係を築くこと
など、職場として目指す“ケアのあり方”を職員で再確認します。

(2)現場で実際に行っている仕事を“見える化”する(実測法・想起法)
忙しい日常の中で「なんとなくやっている仕事」や「時間がかかっている作業」を一度立ち止まって整理します。
・実際に時計で時間を測ったり(例:トイレ介助やおむつ交換に何分かかっている?)
・思い出しながらヒアリングしたりして(例:記録やカルテに何を書いている?)
どんな業務にどれだけ時間・労力をかけているのかを“見える化”します。

(3)“思い込み”や“慣習ルール”を見直す
「昔からやってるから」「他の施設もそうしてるから」など、根拠の曖昧なやり方やルールを一度見直します。
例えば:
・記録の書き方がバラバラだけど、実はフォーマットを統一できる
・全員でやっている掃除、分担すればもっとラクになる
など、“当たり前”を疑ってみることが改善の第一歩です。

(4)「本来の目的」に合っているかを基準に、ムダな業務を整理する
①で確認した“ミッション”に照らして、「この仕事、本当に必要?」と見直します。
例えば:
・利用者の生活に直接関係しない書類が多すぎないか
・1人のスタッフが抱えすぎていないか
必要性が低い作業や、やらなくても問題ない業務は減らす・やめる検討をします。

(5)業務のやり方や流れを改善する(ICT導入も含む)
最後に、業務の進め方や手順を見直して効率化を図ります。
チェックリストや掲示で「抜け・漏れ」を防ぐなど、
小さな工夫を積み重ねて“楽になる”仕組みを作ります。
例えば:
・服薬管理や投薬に時間がかかっているなら、管理方法や投薬の仕方を変える
・紙の記録をタブレットに変えることで移動時間や転記のムダを減らす
など、ICTの導入も視野に入れて検討します。

4,取組による業務時間の変化
月間の総業務時間を約20%削減することができました。
業務の目的を明確化し、職員間で共有することで業務の見直しを図ることができました。

総業務時間(月)改善の主なポイント
取組み前5,977改善全体の約90%が「直接ケア」において実現。業務自体の廃止・削減や、専門性の高いケアには有資格者に注力していただくための役割、人材の配置変更などの体制整備、また、ICT化による効率化を図ることで左記の改善を実現。
取組み後4,835
改善時間-1,142
改善率19.2%

業務改善コンサルテーション

【本事例に対するお問い合わせ】電話:03-6231-1670 本ページ右上「Contact us お問合せ」より 事務局:社会福祉法人担当 まで